先日Twitterを眺めていたら、恐らく美大生であろう人が
「美大は早くマーケティングやマネジメントの授業を取り入れるべき」
なんていうツイートされてらっしゃいまして。
その瞬間は「あーなるほどな、確かにそうかもな。」なんて思ったんですけれども、
よくよく考えてみるとちょっとそれおかしな話かなと思ったので
頭の整理がてらブログにつらつらと書いてみることにします。
何か思うことがありましたら、是非リプライとか
ブログにコメントをよろしくお願いいたします。
まず僕の考えを端的に述べますと、
「マーケティングやマネジメントの授業を取り入れなくても良い」と思いました。
音楽でも全く同じ事が言えるので、タイトルは音楽の専門学校としましたが、
これは美大でも全く同じことが言えるような気がします。
ではなぜ取り入れなくても良いと思うのか。
まず学校でこういった授業を取り入れる事は不可能に近い、
もしくは無理やり取り入れたとしても意味を成さないと思うのです。
当然のことながらマーケティングの授業を取り入れるためには
そのカリキュラムを作る人が必要です。
そして当然のことながらカリキュラムを作る人は経験がないといけません。
その経験というのはもちろん芸術や音楽である程度成功している経験であり、
言ってみればマーケティングやマネジメントをしっかり行うことができる人。
すでに実務や経験、そして知識などが豊富にある人が
カリキュラム制作に取り掛かる必要があります。
料理をした事がない人がレシピ本を書くなんて変な話です。
そう考えた時に。
そもそもそんな経験豊富で優秀な人が、
学校のカリキュラム制作なんてやってる暇があるのかなということが一つ。
そしてカリキュラムが完成するのに少なくとも2年3年4年といった、
決して短くない月日が必要になるかと思うんですが、
その間に情報の鮮度がどんどん落ちてしまって
その期間にカリキュラムの価値が下がってしまい、授業の意味がなくなる。
そんな事もあるように思います。
「最新鋭の方法でなくても構わないから、
昔ながらの普遍的なマーケティングを学びたい」と思うならば
それは学校で習わずともAmazonで売っている本でいくらでも学べます。
そして学校の先生方は単純に学校に雇われてるだけでありまして、
実務経験や実践経験、マーケティングやマネージメントを、
今までの人生の中で必要になったことがない人もたくさんいらっしゃると思います。
(当然中には経験豊富な方もいらっしゃる事はわかっておりますよ)
そんな人から学べる事ってそんなに多くない様な気がしませんか??
以上が「学校でマーケティングなどの授業を取り入れなくてもいいと思う理由」、
言い方を変えると「そういった授業取り入れても大して意味がないと思う理由」です。
ちょいと僕の肌感覚の話で申し訳ないんですけれども、
そういった芸術系のお仕事でうまくいってる人って
「教えてもらおう」っていう感覚が非常に薄い様に思います。
どっちかって言うと「常に他人のいいところを真似しよう」とか、
「アイディアや知識、ノウハウや技術をできるだけ盗もう」とか、
とにかく常に貪欲に自分に取り入れられるところはないかと、
周りや物、サービスや世間を見ているように思います。
考えてみたら世の中はサンプルだらけなのです。
それを「見てる」か「見てない」かの差な様な気もするのです。
周りをしっかり「見る」を実践できていれば
学べるところ、盗めるところは教えてもらわなくても沢山あるように思います。
なにか思うことがありましたら
お気軽にリプライ、コメントしてみてくださいね。
コメント