最近よく言葉で、そのままの文章で言ってますが、
僕が未だにギターを弾いたり歌を歌ったり曲を書いたりする理由ってのは
言葉通り「誰かを幸せにするため」なんですよ。
こういう事を大っぴらげに言える様になったのって結構最近でさ、
色んな葛藤とか悩みとかを通り越して今にたどり着いたんだよね。
ほろ酔いしながら、ちょっとその辺の話を書いてみます。
僕がギターを初めて弾いたのは12歳の春。
その辺の思い出話は過去にnoteを書いたのでよかったら覗いてみてください。
結構面白いと思うので読んだことがなければ是非。
【瀧澤克成の自己紹介1】
https://note.com/takijawa/n/neb1b7231014c
それからちょいちょいバンドをやったりユニットをやったり、
ギターの先生をしたりレコーディングに参加したりはしてたけれど。
「よし!!音楽活動をしよう!!」って行動に移したのって
かなり後で2015年、31歳になってからなんですよね。
ずーっと、19年間、ひたすらギターを弾いてたのに、
全く音楽活動に興味がなかった。
いや、全くと言ったら少し語弊があるかもだけどさ、
なんていうんだろう、「自分である必要」が自分でわからなかったんだよね。
いい演奏を聞きたかったら市販のCDを聞けばいいし、
良いライブを見たかったら有名なアーティストのコンサートに行けばいい。
わたしが奏でるよりももっともっとステキな音楽に世界は包まれているのだから、
そこで自分が戦う意味や理由はない、と、周りにも自分にも言い続けてたのです。
でも、今、振り返ってみたら、当時は「自信がなかった」だけ。
本当はガツガツやりたかったし、がむしゃらに頑張ってみたかった。
けど、評価されるのが怖かったり、出来てない自分と向き合うのが怖かったり、
なによりも、自分自身にそんなに価値を見いだせなかったってのが大きいです。
だから、ビビって、諦めてたし、見ないようにしてた。
けど、ずっとずっと、心のどこかでは「演奏をしたい!!」って思ってた。
そんな気持ちにちゃんと向き合おうって覚悟を決めたのが2015年。
ギターを練習し始めて既に19年が経ってからだった。
周りのみんなは19歳とか20歳とかから音楽活動を始めてるから、
その差を埋めなきゃと思って色々考えて、色々行動をしてきた。
ちょいとコレは人の事を悪くいうつもりじゃなくて、
目指す立ち位置がそれぞれっていう話なんだけれどもさ。
2015年が訪れるまでは「ギタリストを沢山誕生させる事」が僕の目標だったんです。
ギターってめちゃめちゃおもしろいからさ、興味があればやってみて欲しいし、
困った事があったら動画とかメルマガで僕が助けるから、頑張って続けてほしいし、
とにかく「ギターを楽しむ人よ、もっと増えろ~!!!!!」って頑張ってたんだけど。
今は別に僕が頑張らなくても動画を作ってくれる人は増えたし、
僕よりも情熱を持っている人も沢山いると思うし、
YouTubeみたいな動画サイトが、それこそ「自分である必要」がなくなってきたんだよね。
むしろ、「ギタリスト人口を増やしたい!!」っていう初心貫徹を目指すなら、
ギターレッスン動画とかを超えてもっともっと有名になった方がてっとり早い気もするし、
どんどん自分がやるべき事は年齢と共に変化している様な気がする、みたいな。
「今までギターなんか興味がなかったけど、瀧澤さんの影響でギターを始めた!!」
って人を増やしていくのが僕の目指すべき立ち位置なのかも、とも思ったり。
ある程度、YouTubeで成功した今、
自分に課せられた次なる人生の課題とはなんだろか。
(こんだけギターレッスン界隈で影響力あればYouTubeで成功したといっても
バチは当たらないかなぁと思って言い切ったけど、大丈夫かなぁ笑)
とりあえず2015年からそんな気持ちに踏ん切りをつけて、
たきじゃわの夜Vol.1とか称してライブ活動に邁進しましたが、
早くも2回目のワンマンライブ、たきじゃわの夜Vol.2で挫折します(笑)。
ありがたい事に、人は沢山来てくれたんだ。
Vol.1は完売で35人の人が来てくれたし、、Vol.2は完売しなかったけど180人くらい来てくれた。
でも、全然中身が伴わなくて、沢山の人をがっかりさせるライブを繰り返した。
それはハッキリ言える。がっかりさせるライブを繰り返した。
「全部一人でやってるから運営とか当日のセッティングとか段取りに手間取って
練習とかリハとかなにもままならなくてライブどころじゃなかったんだよね。」
っていう言い訳をしたい気持ちは正直あるけど、お客さんからしたらそんなの関係ない。
来てくれた人をがっかりさせるライブを繰り返した。
早くも「向いてねぇかも。。。」と心がくじけた(笑)。
「演奏を通して人に何かを伝えたい」
そう思って音源作ってライブ活動を始めたけれども、
自分は思ったよりも、想像以上に何も出来ない雑魚かもしれない。
その事実に、シンプルに凹んだ。
僕がライブやります、演奏しますって言って人を集めるのは
たんなる自己満足やお金の都合、とどのつまりは僕のわがままに過ぎないんじゃないかと、
素直に、シンプルに凹んだ。
そうだよなぁ、人前に立つとか、人に来てもらうとか、お金を頂くとか、
もっというと「時間を頂く」って事に対してちゃんと責任を果たせなかったなぁ、僕は。
早くも「瀧澤克成の音楽活動=瀧澤克成の単なるワガママ」って感じちゃって、
めちゃくちゃ気が遠くなった。
でも、中には楽しみにしてくれる人もいてくれたし、
「楽しかった!!また行くよ~!!」なんて言ってくれる人もいたから
もう少し頑張ってみよう、まだ自分には伸びしろがあるはずだと、一旦持ち直した。
2015年12月、たきじゃわの夜Vol.3開催。
ちょいと色々工夫をして、段取りとかも反省を生かして、
ライブが終わった後「今日のライブ、なんか凄く自分も楽しめたなぁ。」と感じれた。
音楽活動をスタートしてよかったかもって、
三回目のライブにして初めて素直に思えたライブだった。
ちゃんと責任を果たせた気がした。
当然の事ながら、僕の音楽活動の中にウタイストの存在は欠かせない。
なにしろ5年間しかないその内の4年間をここで過ごしているのだから。
それまで他人とちゃんと一緒に音楽をした事ってなかった。
いや、細かく言えばサポート時代とか、20代の頃とか色々あるし、
「ステレオキッチンってあったじゃんね」とか突っ込まれそうだけれども。
申し訳ないながらハッキリ言って、2015年以前の自分の音楽活動は100%無責任なものでした。
自分で企画したり、自分で責任取ったり、自分で舵を切ったりしないし、
言われたとおりに演奏したり、なんとなくでその場を取り繕ったり。
ステキチもある程度は曲を書いて僕は向き合ってはいたけれども、
メンバー同士が深く話し合ったりする事はない、ちょいと悪い意味寄りの仲良しバンドだった。
色んな事がなぁなぁだったし、本当に悪い意味寄りでの仲良しバンド。
それはそれで凄い楽しかったし、面白い事が出来たなとは思うけどね。
そんな僕が初めて他人と演奏したりライブをしたり曲を作ったりする。
「ああ、そうかぁ、演奏ってそうやってするんだ。」って感心する事ばかりだった。
ステキチと違って、ウタイストの場合はお互いにめちゃくちゃ気を使っていたから
お互いに色んな事を背伸びして良い意味で緊張感があったんだと思う。
そのウタイストの活動の初期の段階で、また一つのターニングポイントが訪れる。
ウタイストが始まっていきなり、柏、新宿、名古屋、大阪、広島、福岡を廻るのですが、
2日目の新宿で演奏中にめちゃくちゃ号泣する人がいらっしゃったんですよ。
もしかしたらそのご本人がこのブログ見てくれてるかもしれないので、
こう書いたらちょいとアレかもしれませんけれども(笑)、
僕ら自身も演奏しながら「だ、大丈夫!?」って心配になってしまうくらいの号泣。
僕が最初にウタイスト用に作ったオリジナル。we love you。
その演奏をしている時に、むちゃむちゃ凄い泣いてくださった。
なんかその時に、「あ、音楽ってすごいな。」って素直に受け止められた、というか。
なんというのでしょう、音楽って凄いパワーを持っている事は知っているし、
自分たちが曲がりなりにも音楽を発している事も知ってはいるのですが、
「ああ、自分もこんなパワーを発する事が出来た、というか出来ているのか」と思った、というか。
12歳からギターを初めて、この時まで20年間。
どちらかというと【競技】としてギターを練習していたけれども、
自分が奏でている音楽というツールは競技なんかではなくて(そういう面も楽しいけど)、
ちゃんと人に届く何かとして発信できていたんだな、って事を改めて実感した。
素直に、「ギター弾いててよかった」と思った。
また、ちゃんと責任を果たせた気がした。
何より、自分が凄く幸せな気持ちになった。
「この世にこんなにいい曲があるのか!!と衝撃を受けた。」と
歌でしかを褒めてくださったK島さんも、あ~りがとうございます←決めセリフ
嬉しかったなぁ、うっほほほ~。
僕が音楽活動をスタートするまでに時間がかかった大きな要因は
「自分である必要がない」と思って、ビビっていたからだってさっき書いた。
平たくいえば、
「ギターが下手」「歌が下手」「曲が悪い」
って言われるのが怖かったから。
でもさ、考えてみたらさ、誰かを感動させたり、誰かに何かを伝えたり、
影響させたり、勇気づけたり、救ってあげられる様になるには
必ずしも「うまい人である必要」はないんだよね。
当然、表現を広げるための技術は努力して磨く必要はあるけれども、
そういう向上心を持っている事、そのものに意味があるというか。
簡単に言うと、ヘタであろうが、上手であろうが。
「このひと、いっつも頑張ってんなぁぁぁ!!!」って感じたら伝わるし、
「最初は凄いと思ったけど、ずっと成長ないよね。」と感じたら何も伝わらない。
本当に一流でないと、それをやってはいけないルールがあるのなら
オリンピック選手以外は即引退をしなければいけない??
草野球チームや高校野球で一生懸命やっている人になんで感動をするかというと
やっぱり頑張っている姿とか、成長している姿とか、全力な姿に心を打たれるからであって。
例えばメジャーリーガーの息子が小さな頃から英才教育を受けて、
高校野球でバンバン活躍したとしてもそんなに心は打たれないと思うんだよね。
それは「うまい」とか「爽快」とか「痛快」であって、
一つのコンテンツとしては成立すると思うけれども、
「伝わる」という意味では少し方向性が違う、というか。
そう思うと、「伝わる」ってなんだろうか。
自分には何を伝えられるんだろうか。
ずっとこの5年、考えてました。
ハッキリ言って、今でも満足いく自分にはなれてない。
ギターも歌も、作曲も僕なりには頑張ってるけど、
本当はもっともっと高みを目指したい。
で、気づいた。
こうやって僕が今自分で出来る事をひたむきに頑張る事が、
多分、今一番自分が誰かを幸せにする事に繋がるんじゃないか。
っていうか、多分それが、現時点での答えなんだろうと思う。
そこまでたどり着けたから、今はハッキリと断言できる。
「自分は、誰かを幸せにするために音楽をやっている。」
これだと抽象的だから、もっと具体的に書いてみようか。
そのメッセージは、すっごく、すっごくシンプルで。
「俺も自分を頑張ってるから、みんなも自分を頑張ってくれ!!!」
を、発信し続ける事。
なんかキーボード叩きながら、泣けてきた(笑)。
別に宣伝をしたいわけじゃないんだけどさ、
そんなメッセージを5年分詰め込んでアルバムを制作します。
全12曲の予定。
ドラム、ベース、アコギ、エレキ、ピアノ、ボーカル、コーラス、
ミックス、マスタリング、デザイン、パッケージ、梱包、発送。
本当にゼロから、皆様のお手元に届けるまでを、
全てわたし一人で制作をさせていただきます。
11月後半からレコーディングスタジオに10日間泊まり込みで制作をします。
合間に生放送で制作現場の様子もお届けいたします。
レコーディングが終わったら、ミックス、マスタリング、
ジャケットデザインをして、発注。
発送受付準備を整えて12月中旬頃にはみなさまのお手元に
届けられるように段取りを組む予定です。
お手元に届いたその瞬間から。
「心に火が灯った様な温かさが感じられる様なCD」
「やっと出会えたね、と呟いてしまう様なCD」
これから全力で制作をする予定です。
今までに見たことがない、聞いたことがない、体験したことが無い音楽を。
全力込めて、無我夢中で詰めさせていただきます。
瀧澤克成、ソロアルバム第二弾「2020」。
是非、楽しみにしてくださいませ。
詳細はおいおい。
決まってないんかーい!!
おわり
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