色々調子が戻ってきたっていう話

ちょいちょい生放送とかでも喋っていたけれども、
丁度一ヶ月前、こんなブログを書いている時期あたりから
実はすこぶる気持ちの調子が悪くてですね。

自己肯定感って波あるよねって話
電気代の振込用紙。 いつも振り込み用紙が届いて、「あ、支払わなければ。」とカバンに入れるけど、 そのまま存在を忘れてカバンの中で2週間。 ちょいとカバンを整理している時に「あ、忘れてた!!」と 今度は忘れないようにポケットとか鍵の場所に置い...

なんか非常に、非常に腰が重いというか、
イマイチ物事に集中しきれない時期が続いていたんですよ。

結構「いやぁ、困ったなぁ。どうしたものか。」と参っていたのですが、
色々考えたり書いたりなんだりして随分回復してきました。

一ヶ月前のブログでも書いたとおり、
一言でまとめると「自己肯定感が薄かった」って話です。

ここ1週間くらいの生活の中で大分何かを取り戻している感じ。
もちろん完全ではありませんが、ほとんど回復した気がします。

 

ちょっと今回の自分の気持ちの流れの中で思い出した話を書きますね。

かれこれもう15年前くらいでしょうか。
とあるシンガーソングライターの友達がいました。
仮にOさんとしましょう。

Oさんは自分よりいくつか上の男性の友達。
めちゃくちゃ声の伸びが凄くてオリジナルの曲もおしゃれでかっこいい。

一回、八王子で飲んだ後にカラオケオールした事があるんだけど、
あそこで聞いたクラムボンのサラウンドの衝撃が凄まじかった。

今まで色んなシンガーさんに会ってきましたが、
そんなOさんは僕の中でトップクラスのぶったまげ実力派シンガー。

周りの友達も全員口を揃えて「Oさんの歌はやばい」って言ってました。

でもOさんはライブ活動とかCDの制作活動を全然しなくて、
ちょっと始めたと思ったらすぐに止めちゃったりして
「もっとちゃんと活動しないと勿体ないよ!!」と誰もが言ってました。

僕ももちろん同じ様な事を言ってましたが、
OさんはCDの制作を進めたと思ったらすぐに頓挫しちゃったり、
イベント出演やライブ開催を企画しても中止しちゃったり、
なんか旗から見ているとヤキモキしちゃうような人だったんです。

ある時、「なんで制作や公演に力を入れないの??」とふと聞いたら
「うーん、やった方がいいとは思うんだけれどね。」なんていう返事。

あの当時はOさんの気持ちが全然、全く理解出来ませんでしたけれども、
なんか今ふとOさんの表情とか仕草とか、立ち振舞を思い出します。

 

Oさんは多分、「納得がいかなかった」って事なんだと思います。
ライブや音源のクオリティはもちろん、自分の歌唱や曲、
もっと言えば自分自身や、自分が音楽をやっている事について。

つまりは「自己肯定感が持てなかった」って事なのかなと。

結局Oさんは音楽活動をそのまま止めちゃって、
引っ越しもしちゃったから今何をしてるか全然わかないんだけど、
もしあの時にOさんの悩みを100%解決出来る有能な人が
Oさんの周りに1人、2人いたら何かが起きていた様な気がします。

Oさんは悪い意味で真面目すぎて、人に頼る事が出来なくて、
色々自分で抱え込んでしまって、悩み込んでしまって、
その結果、やりたい事がぼんやりしてしまって、
自分は何がしたいのかとか、どうなりたいのかとか、
自分の存在する意味みたいな所に悩み込んでしまう。

自己肯定感ってめちゃくちゃ難しくてさ、
周りから何を言われても自分がダメだと思えばダメになっちゃうし、
「自信を持ちなさい」と言われて「はい、わかりました」ってのは
本当の意味の自信では無いし、自己肯定ではないじゃんね。

自分で気づいて、自分で育てて、自分で受け止めなければいけない。

Oさんは多分、この作業がめちゃんこ下手だったんだと思います。

周りの人もたくさん助けよう(っていう言い方が烏滸がましいかもだけど)
なんとかしてあげようって声を掛けたり手伝ったりしたけれども、
どれもOさんの理想や目標に叶うものがなくて、
結局(わたしも含めて)誰もOさんを助けることが出来なかった。

例えばだけれど、その頃Oさんから楽曲のトラックを作って欲しいと
わたしの元にヘルプが来たことがあったんです。

一応それなりにMIDIを使えるわたしではありましたが、
作れるトラックのクオリティは素人そのもの。

「こんな感じでどうですか??」と送ったけれども、
「おお、なるほどね、ありがとう!!」で、そのまま有耶無耶に(笑)。

これ、Oさんが悪い訳じゃなくて、
わたしがOさんの求めるわたしであれなかったって話なのです。

で、多分、この当時Oさんの周りの人は
もれなく全員こんな感じだったんだと思います。

「こういう事をしたい、してほしいんだけど、
どう動いたらいいのかわからない!!」

Oさんはそんな思いでずっと苦しんでたのかなと勝手に想像します。

当時Oさんは26とか27くらいだったと思いますが、
わたくし、36になってやっとあの時のOさんの気持ちが
少し見えてきた様な気がするんです。

 

話を戻して、わたしの事を書きますと。

2015年に音楽活動をスタートしてから
ライブや制作活動をちまちまと続けています。

その度に感じるのは「自分の未熟さ」と「不甲斐なさ」。

音楽活動を始めて5年が経過しましたが、
年月を重ねるごとに自分が許せなくなっていきます。

蓋を開けてみたら、物凄く何も出来ない自分がいた。
活動を重ねれば重ねるほど、その事実を直面させられる。

その「許せなさ」を解決するには「自分を認める事」しかありません。
しかし、どうやらわたしは「自分を認める事」が苦手な様です。

「全力で自分を全うするよ」なんていう言葉は
普段から自分を全うしてる人にはありえない思考なんです。

忘れられないから、忘れようと意識をする。
傷ついたから、傷ついてないふりをする。
悲しいから、悲しい気持ちにズンと蓋をする。

自分を全う出来てないから、自分を全うしたいなんてのたまう。

部分的には認められる箇所はあれども、
「こうも出来ていない自分が存在していたのか」という事実に
とにかく気持ちがボッコボコにやられてしまう。

この5年間でそのピークを更新し続けておりましたが、
もう自分の何もかもがやるせない、ってラインに来たんだと思います。

 

とりあえず、この一週間、何をしてたかっていうと、
ずっと隙あらばギターと歌とリズムの練習してました。

電車乗っている時も、自転車漕いでいる時も、
洗濯をしている時も、料理をしている時も、買い物している時も、
誰かと電話をしている時も、部屋の掃除をしている時も、
布団に転がって寝ようとしてる時も、お風呂でシャワー浴びてる時も、
すべての時間を「練習ありき」という前提で過ごしてます。

当然、ご飯を食べてる時も、動画を眺めてる時も、お酒を飲んでる時も、
お風呂掃除をしている時も、冷蔵庫の整理をしている時も、
意識がある全ての時間を「練習ありき」で過ごす。

そうすると何が起こるか。

 

めっちゃ上達するんですよ、色んな事が。
「あ、これだ!!」って思いました。

昨日の自分を超えた今日の自分であれる事。
これが僕の最大の自己肯定感に繋がる事に気付きました。

それに気付けたら後はひたすら鍛錬を積むのみ。

とりあえずギターと歌とリズムの練習を積み重ねる事で、
少しずつ出来ることを増やしていきたいと思っております。

37歳を目前にこんなに悩むとは思わなかったけれども、
こういうのをコツコツ乗り越えて、今と夢を超えて行きたく存じます。

ゆーめーをーこーえーるー。

 

おわり。

 

 

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