ステレオキッチン

なんやかんやでステレオキッチン解散ライブ２デイズワンマン。
振り返るとサクッと終わってしまいました。

実は今年の1月7日くらいにはこのライブはほぼ確定になっていて、
まだまだ先の事だ、未来の事だと思っていたのに、サクッと終わってしまいました。

北は北海堂、南は九州と全国各地から沢山の方に来て頂き、
本当に感謝の絶えない２日間になりました。
お陰様で2日間、良いライブが出来たと思います。
ご来場頂いた一人一人の皆様。本当にありがとうございました。

 

7月27日、僕はめちゃめちゃ不安になってしまい、
色んな後ろ向きな思いが錯綜して眠れない夜が訪れました。

今回のライブ、大失敗に終わったらどうしよう。
パフォーマンスがダメダメだったらどうしよう。

全国から色んな方が詰めかけてくれるのに、
ガッカリさせてしまったらどうしよう。
なんて言い訳をしよう。言い訳出来るのかな。

チケットの売上が不振で企画として失敗の可能性が高い。
当日も席がスカスカだったらどうしよう。

メンバーや当日手伝ってくれるスタッフにもちゃんとお礼を渡したいから、
こんだけひっかき回している分、ちゃんと収益を上げなきゃいけない。

でもやべーよ、今回初めてライブで赤字を出すかも知れない。
赤字ライブなんてカッコ悪い事、絶対にしたくないって今まで思ってたのに、
こんなタイミングでやっちまうかも知れない。

来てくれる人をガッカリさせない、来てよかったと思わせる。
行動に付き合ってくれる人にちゃんと還元する、無償ボランティアなんてさせない。

そんなモットーを自分に課して2015年から音楽活動を始めたけど、
ここで、このタイミングで、一番の大失敗をやっちまうかも知れない。

怖くて当日を迎えたくない。
出来ればこの蓋は開けたくない。
なんとかして無かった事に出来ないだろうか。

出来る訳ないよな。

2日間チケット買ってくれたっていうツイートも沢山見かけた。
ライブのためにホテル予約したっていうツイートも沢山見かけた。

楽しみだ、とか、悔やまれる、とか、淋しい、とか、
色んな思いをみんなが持ってくれている事を知っている。

でもその日は確実にやってくる。

そんな夜を過ごした後にメンバーにいっそメールしようかと悩む位だった。
今すぐ逃げ出したい位、不安なんだけれどどうしたらいいだろかって。

失敗に終わったら、そんなダサい自分を受け入れられるだろうか。
メンバー、スタッフ、お客さんみんなに対してちゃんと責任を取れるだろうか。

わかんない、わかんない。
怖い、怖い、ひたすらに怖い。
どうしよう、全然楽しみにならない、怖い。

なんて事を企画立ててしまったんだ。
変な事言い出さなければよかった、行動しなければよかった。

裏切りたくない、期待には応えたい。
でもその期待に応えられるかが全然わかんない、むしろ怪しい。

応えられないかもしれない期待。
それならいっそ何もしない方が良かったかも知れない。

ああ、なんか既に凄い後悔。

 

翌日28日。

「つーかそんなクヨクヨしてる場合じゃなくね？？」って
やっと自分にドライブが掛かり、深夜というか朝までひたすら準備作業。

やるしかない、出来る事をやるしかない。
それでダメだったら、それはそれだろう。
前を向け、前を向け自分。

 

そんな思いを過ごしながら迎えた29日、30日。

あの、こんな事言うのも本当に恐縮なのですが、
蓋を開けてみたら割と大成功に近くて、
めちゃめちゃステレオキッチン１２０％なライブが出来ました。

わたくしの不安はいわゆる「杞憂」に終わりました。

ステレオキッチンは最高のバンドでした。
ライブ中に何度も自分で思っちゃったもん。

「ああ、すげーいいバンドじゃん。」って。
「普通に良いライブしてるじゃん。」って。

しかも2日目に関してはいわゆる満員御礼で
1日目の経験でバンドがやたらにうまくなっちゃってるから
なんかひたすらに良いライブになっちゃいました。

なによりもひたすらに楽しかった。

ちなみに2日目のライブは実はDVD化する計画もあったりなので
ちょっくらその辺は続報をお待ち下さいませ。

 

そんなこんなでステレオキッチン解散ライブに来て下さった皆様、
本当にありがとうございました。

色々あってステレオキッチンは今回解散という流れになりましたが、
皆さんのおかげで凄い良いライブを作る事が出来ました。

この2日間のライブの思い出が皆さんにとってステキ種でありますように。
ステレオキッチンがこれからもずっと皆さんのステキ種でありますように、

心からそう願います。

全国各地、巡業でお会いした皆様、
今回初めましてで様々な場所から来て下さった皆様、
関わってくれたスタッフやメンバーのみんなに心から。

本当に、本当にありがとうございました。