「従量電灯」と「動力」の違い
一般家庭で契約しているのは大体「従量電灯」ってやつでして、30Aとか50Aとか基本料金があって、使った分だけ電気代が高くなるよって奴です。
対して、飲食店や事務所などで大型のエアコン、大型の冷蔵庫などを使っているテナントには大体「動力」の契約というのがあるはずなんすよ。
これは「基本料金は高めだけど、使った分の電気料金は安い」みたいな契約で、電力供給も3芯の200Vという特殊な形状になっています。
「じゃぁそっちの方がいいんじゃね?」と思うところではあるのですが、実はこれ、なかなかに複雑で、「7kWの契約をしたいです」と電力会社に申請して、すぐに契約が出来るわけではないのです。
実際に店舗に置いてある冷蔵庫の型番、カタログ上の消費電力、台数などの資料をまとめて、電気工事店に電気工事をしてもらって、資料を作ってもらって電力会社とやりとりをしてもらって、そのあと専門の調査業者に来てもらって「確かに契約書通りのエアコン、冷蔵庫が設置されてますね」と確認をしてもらって、初めて契約が出来る、という内容。
めんどくさそうでしょ?
つまりは、電力会社が「この店で動力電源使っている機器はコレ」っていうのを明確に把握していないといけないのです。言ってみれば、電気機器ごとに契約をしている、というイメージ。
この家庭に、一括してこのくらいの電気を供給しますよ、という契約ではなく。
この店にあるこのエアコンに電気を供給しますよ、みたいなイメージ。
毎月3,722円安くなった
色々ありまして、わたしの店の動力は基本料金が6,332円だったんですけど、9月から2,610円になりました。実に毎月3722円の節約。一年にしたら4万5千円の節約。ぶっちゃけ8年間くらい、この必要の無い基本料金を払い続けたので、損失としては35万以上。
かなしい。
そもそもなんで基本料金にムダがあったのか、というと。
もともとウタイストカフェのこの内装は20年前に作ったものなのです。で、当時は「アニモカフェ」という飲食店が入っておりまして、アニモカフェでは業務用のエアコンが2台、業務用の冷蔵庫が1台入っていたのです。それら3台の動力契約で、7kWという容量の契約にしたはずなのです。
で、めぐりめぐってわたしがこのテナントを引き継ぐ事になったわけですが。
まず、アニモカフェで使っていた大型の冷蔵庫は恐らく処分をされたのでしょう。元からなかったのですよ。
そしてエアコンが2台あったのですが、引き継いだ時には1台が壊れてました。動いていた1台も3年前くらいに最新の機種に交換して、より省エネな物になりました。
軽く計算をしてみると、多く見積もっても4kWで十分なはずなのです。
でもさっきいった通り、電力会社に「3kWにしてくれー」と連絡をして、すぐに変更出来るものではありません。
契約内容を変更したいです、って聞いても「電気工事店に連絡をしてください」となり、「電気工事店ってどこにお願いすればいいんですか?」と聞いても、「ご自身で調べてください」となるのですよ。
5年前くらいに一回、地元の電気工事店に片っ端から電話したことがあるのですが、この内容の工事は面倒なのか、利益にならないのか、どこのお店も「うちではやってない」と突っぱねられてしまって、全く頓挫したのです。かなしい。
で、今年の7月くらいに「流石にもう納得できん!!」とGeminiに相談しまくって、電気組合に電話したり、なんとか組合に連絡したりして、ようやくやってくれる電気工事店さんを見つけたのです。
今使っているエアコンのスペックのページをスキャンしてFAXしたり、室外機の型番を写真撮ってFAXしたり、電話でテナントの配線状況を伝えたり、動力の契約の情報をまとめたりなんだりと、結構面倒な資料まとめ作業が沢山ありまして。
まず一回目の電気屋さんご来店。分電盤や電気メーターの場所を確認、エアコンの設置場所や現地の確認。
二回目の来店の時に分電盤から使わないブレーカーを外してもらって、「調査員がきたらこれわたして」という資料を頂いて、工事費2万2000円の支払い。
数日後に専門の調査員さんが来て、相違ない、という事でチェックを貰って。
数週間後にエネットから「容量が変わったやで~、来月から適用になるからよろしゃす。」とお手紙が来て、無事に契約内容が変更になった、という訳なのです。
契約時と違う機器を使ってたら見直してもいいかも?
動力を契約したときと機器の台数が変わっていたり、新しい省エネモデルに買い替えてたりしたら、もしくはわたしみたいに居抜きで飲食をやっている人がいたとしたら、一回見直してみてもいいのかもなと思いました。
工事分の2万円をペイしたら、毎月1回、浮いたお金でサイゼで豪遊をしようと思います。
そんな電気の話でした。
おわり。






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